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現代プログレの最高峰。プログレの醍醐味である驚異の演奏能力と複雑な展開の楽曲を創造する超技巧的バカテク集団。ドリーム・シアターはバークリー音楽院出、現在も不動のジョン・ペトルーシ(G)、ジョン・ミュング(B)、マイク・ポートノイ(Ds)によるバンドを母体とし、ケヴィン・ムーア(Key)、チャーリー・ドミニク(Vo)を加えた5人が1st発表時のメンバー。ピンク・フロイド、イエス、ジェネシス、ラッシュ等の血を受け継ぐ質の高い彼らのサウンドは他の追随を許さない。 |
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1.A
Fortune In Lies
2.Status Seeker
3.Ytse Jam
4.The Killing Hand
5.Light Fuse And Get Away
6.Afterlife
7.The Ones Who Help To Set The Sun
8.Only A Matter Of Time
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89年発表。今聴くと荒さもあるが既に新人らしからぬ圧倒的な演奏を展開しており、複雑さも相まって知的でダイナミックな仕上がりだ。インスト・パートの充実振りはやはり驚異的。チャーリー・ドミニクのボーカルも決して悪くなく演奏に必死にくらいついている。が、この作品発表後チャーリー・ドミニクは脱退。彼らは後任のボーカル探しに難航する事となる。 |
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1.Pull
Me Under
2.Another Day
3.Take The Time
4.Surrounded
5.Metropolis-Part I: The Miracle & The Sleeper
6.Under A Glass Moon
7.Wait For Sleep
8.Learning To Live
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92年発表。前作から3年、脅威の声量と表現力を誇るジェームス・ラブリエをボーカルに向かえて作成された出世作にして最高傑作。楽曲、演奏、流れ、統一感といった全ての面が完璧でこの驚異的な作品を作ってしまったばかりに彼らが新譜を発表する度に、常にこの作品は比較対照とされてしまう。そして結論は「IMAGES AND WORDS」を超えていないと・・・。彼らの最高曲とも言えるB「Take
The Time」やD「Metropolis-Part
I」での怒涛のインストバトルやDからE「Under
A Glass Moon」への流れ、小曲のピアノ・ナンバーF「Wait
For Sleep」からG「Learning
To Live」への流れなど正にプログレッシヴ。A「Another
Day」、C「Surrounded」のバラード系ナンバー。オープニングを飾るに相応しい@「Pull
Me Under」。全く隙は無い。ラブリエの声を含め全ての楽器が見事なまでに主張しあっている。個人的に90年代に死ぬほど聴いたアルバムの一つ。どんな音楽リスナーもこの作品だけは聴いておかなきゃいけないでしょう。 |
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1.6:00
2.Caught In A Web
3.Innocence Faded
4.Erotomania I - (instrumental)
5.Voices II
6.The Silent Man III
7.The Mirror
8.Lie
9.Lifting Shadows Off A Dream
10.Scarred
11.Space-Dye Vest
Bonus
Disc
1.Eve
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94年発表。アルバム製作後にキーボードのケヴィン・ムーアが脱退。紆余曲折を経て発表された3rd。以後彼らにとっての基軸となる7弦ギター、6弦ベースが使用されたこのアルバムサウンドは当然の如く重く、暗い印象を漂わせキーボード、シンセパートの少なさから更に重量感が増している。前作のギターとキーボードによるインストパートのバトルが薄れた事や、楽曲にカラフルな展開、イメージを反映できなかったあたりはファンに多少の失望を与えた。しかし暗くなったとは言えメロディーが強化され楽曲そのものも決して悪くなく、聴き難いアルバムにはなっていない。演奏能力も相変わらず高次元だし。何だかんだ言われるアルバムですが個人的には好き。 |
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1.A Change Of
Seasons
@.The
Crimson Sunrise
A.Innocence
B.Carpe Diem
C.The Darkest Of Winters
D.Another World
E.The
Inevitable Summer
F.The
Crimson Sunset
2.Funeral For A Friend / Love Lies Bleeding
3.Perfect Strangers
4.The Rover / Achilles Last Stand / The Song Remains The Same
5.The Big Medley
@.In The Flesh?
A.Carry On Wayward Son
B.Bohemian
Rhapsody
C.Lovin', Touchin', Squeezin'
D.Cruise Control
E.Turn It On Again |
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95年に発表された企画物のミニアルバム。@「A Change Of
Seasons」は23分に及ぶ大作。基本は89年に出来ていたが練り直され完成されたナンバー。ここまで長時間の曲をダレさせず高次元で維持できるバンドはそうはいない。キーボードはデレク・シュリニアン。他はライブナンバーで全てカヴァー・ソング。Aはエルトン・ジョン、Bがディープ・パープル、Cはレッド・ツェッペリンのナンバー。Dはメドレーとなっており、それぞれピンク・フロイド、カンサス、クイーン、ジャーニー、ディクシー・ドレッグス、ジェネシスと彼らが影響を受けたアーティストのナンバーを次々と披露。それにしてもこのライブでの演奏上手さは半端じゃありません。 |
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1.New
Millennium
2.You Not Me
3.Peruvian Skies
4.Hollow Years
5.Burning My Soul
6.Hell's Kitchen
7.Lines In The Sand - (with Doug Pinnick)
8.Take Away My Pain
9.Just Let Me Breathe
10.Anna Lee
11.Trial Of Tears
@It's
Raining
ADeep
In Heaven
BThe
Wasteland
Bonus
Disc
1.Take
Away My Pain (Demo Version)
2.Speak
To Me (Demo Version)
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97年発表4th。EP「A CHANGE OF SEASONS」を挟み大幅な時間を費やして作成された。個々の楽曲の引き締まった具合から印象的なナンバーが多い。名曲のC「Hollow Years」や熱唱のD「Burning My Soul」、KINGS
Xのダグ・ピニックと掛け合うF「Lines In The Sand」、アッパーなH「Just Let Me Breathe」とか今までにない作風も見られる。音の作りが全体的なまとまりを大切にした為か個々の楽器のインパクトは多少弱い。しかし練り込まれた楽曲群は申し分なくJ「Trial Of Tears」の様な大曲も見事。ピンク・フロイドの「THE
DIVISION BELL」を髣髴させるジャケット・アート・ワークはヒプノシスのストーム・ソージャーソン。 |
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METROPOLIS PT.2:SCENES FROM A MEMORY
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ACT 1
1.Regression
- (scene one)
2.Overture 1928 - (scene two)
3.Strange Deja Vu - (scene two)
4.Through My Words - (scene three)
5.Fatal Tragedy - (scene three)
6.Beyond This Life - (scene four)
7.Through Her Eyes - (scene five)
ACT 2
8.Home - (scene six)
9.The Dance Of Eternity - (scene seven)
10.One Last Time - (scene seven)
11.The Spirit Carries On - (scene eight)
12.Finally Free - (scene nine)
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キーボードをデレク・シュリニアンからジョーダン・ルーデスへチェンジし作成された99年発表、第二の最高傑作とされる完璧なるコンセプト・アルバム。「IMAGES AND WORDS」に収録されていた「Metropolis-Part
I」の続編をアルバム一枚フルに使って再現。5人の人物を登場させ騙られる輪廻転生の世界。ニコラスという主人公が催眠術によって過去に惨殺されたヴィクトリアなる少女へ生まれ変わり、2人の男性の間で翻弄される壮絶な姿を見る・・・。そんな物語をテーマに声を使い分けるジェームズ・ラブリエの歌唱は驚異的。そして超高度な演奏とアレンジで繰り広げられる凄まじい音世界。知性と技術を駆使した芸術にして90年代最高のコンセプトアルバムでしょう。必聴。 |
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SIX DEGREES OF INNER TURBULENCE
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Disc 1
1.The Glass Prison: Reflection / Restoration / Revelation
2.Blind Faith
3.Misunderstood
4.The Great Debate
5.Disappear
Disc 2
1.Six
Degrees Of Inner Turbulence
@.Overture
A.About To Crash
B.War Inside My Head
C.The Test That Stumped Them All
D.Goodnight Kiss
E.Solitary Shell
F.About To Crash (Reprise)
[.Losing Time/Grand Finale
Bonus
Track
2.Solitary
Shell (Radio Edit)
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2002年発表。初のスタジオ2枚組アルバム。Disk
1が5曲。内3曲は10分を超え他の曲も長尺。そしてDisk
2は40分を超える組曲1曲(国内盤はボーナストラック1曲有り)となる正に超大作。往年のプログレッシヴ・ロックが小曲化、ポップ化で形骸化していったのをまるで嘲笑うかのような大業に出た。@「The Glass
Prison」は驚異の演奏難易度で最早ここまでの演奏能力を誇示できるバンドは他に無い。Disc
2を埋め尽くすアルバムタイトル曲「Six
Degrees Of Inner Turbulence」は精神的病理をテーマにした組曲で前作を踏襲。ストリングスも随所に導入している。C「The Test That Stumped Them All」のインストパートなんかは圧巻に尽きる。尚「Overture」〜「Grand Finale」で締め括る構成はラッシュが76年に発表した傑作「2112」で用いた組曲と同様。既に前作で孤高の域に達したドリーム・シアターだが今作でその域を更に高めた。 |
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